自然2026年3月11日

台風とハリケーンの違い

💡 一言でいうと

台風とハリケーンは同じ熱帯低気圧ですが、発生する海域によって呼び名が変わります。北西太平洋で発生すれば台風、北大西洋・北東太平洋ならハリケーンです。

台風とハリケーンは「強力な嵐」というイメージで混同されがちですが、実は気象学的には同じ現象です。発生する地域によって名前が変わるだけで、仕組みは同じ熱帯低気圧です。

台風・ハリケーン・サイクロンとは

これらはすべて熱帯低気圧が発達したものです。暖かい海面から蒸発した水蒸気がエネルギー源となり、渦巻きながら発達します。

気象学的には「熱帯低気圧のうち、最大風速が17.2m/s以上のもの」を指しますが、発生する海域によって呼び名が異なります。

呼び名の違い

呼び名発生海域
台風(Typhoon)北西太平洋・南シナ海
ハリケーン(Hurricane)北大西洋・北東太平洋・カリブ海
サイクロン(Cyclone)インド洋・南太平洋

つまり、同じ嵐でも日本に接近すれば「台風」、アメリカを直撃すれば「ハリケーン」と呼ばれます。

台風とハリケーンの詳細な違い

項目台風ハリケーン
発生海域北西太平洋・南シナ海北大西洋・北東太平洋
主な被害地域日本・中国・フィリピンなどアメリカ・カリブ海諸国など
風速基準17.2m/s以上33m/s以上(ハリケーンの定義)
強さの分類強・非常に強い・猛烈などカテゴリー1〜5
回転方向反時計回り反時計回り(同じ)
シーズン主に6〜10月主に6〜11月

ハリケーンの強さ「カテゴリー」とは

アメリカではサファ=シンプソンスケールでカテゴリー1〜5に分類します。

  • カテゴリー1:風速33〜42m/s(最も弱い)
  • カテゴリー3以上:「大型ハリケーン」と呼ばれる
  • カテゴリー5:風速70m/s以上(最強クラス)

台風に番号と名前がつく理由

日本では台風に「台風1号」のように番号をつけます。一方、アメリカではハリケーンに人名をつけます(例:ハリケーン・カトリーナ)。これは複数の嵐が同時に発生したときに区別しやすくするためです。

実は台風にもアジア名があり、日本が提案した名前(テンビン・ヤギなど)も使われています。